2013バーゼルワールドレポート2

スイスバーゼルで毎年春に開催されるバーゼルワールドはすでに長い歴史を持っています。
世界を代表する時計メーカーが一堂に集まりその新作を競ってお披露目するわけですが中でもホール1にブースを持つメーカーは歴史と伝統のある老舗時計メーカーが多く展示されるモデルも一見に値するすばらしいモデルがたくさんあります。

新しくなったホール1は一階から3階までありますがその中で1階(HALL1-0)に入るブースはいわゆるメジャーな大手の時計メーカーです。
入り口の大きなホールには長身のコンパニオンが前日の各ブランドのニュース記事を毎日入場者に愛想良く配っています。




当然のことですが今年から各ブースとも一新しホテルのロビーかと見間違うほどのゴージャスなブースで入場者を迎えています。
おそらくこの一角は耳に入っている情報から察して1㎡あたり3000スイスフランはするでしょう。
200㎡以上もありそうなROLEX、ブルガリ、ホイヤーなどのブースは場所代だけで6000万円以上も予算を掛けていると思います。
ブースの費用を入れると軽く1億を超えているでしょう。












逆に言えばそれだけこのバーゼルワールドにお金を掛ける意味があるということなのでしょう。
年に一回八日間の催しですがそれだけに各メーカーがこのフェアに掛ける意気込みが見えてきます。
バーゼル市はこのフェアで一年間の稼ぎを取るなどとよく陰口を言われますが確かにホテルの高さやレストランの高さは目を見張るものがあります。
おそらくスイスは世界で一番物価が高いのではないかと思います。

私たちはすでにセットアップされたブースと選ばれた時計たちの趣向をこらしたディスプレイを見るわけですがその裏には膨大なプランニングや作業のエネルギーがあるわけです。
私自身も自社のフェア展示を何度も経験していますが小さなブースであってもなかなかたいへんな作業なのでこれほど規模の大きい展示となるとそこにものすごいエネルギーを感じます。

さて今年の展示モデルですがどれもこれもやはりすばらしくムーブメントの機能と外装の美を誇らしげに展示されていました。
どれも聞きなれた、見慣れたブランドではありますが普通に時計ショップのウインドウで見るのとは違ってデザインにお金を掛けたディスプレイのなかで見事に自己主張していました。

各社とも自分たちのこれまでの傑作ともいえるモデルを前面に並べているわけですがそれらを3日間ぐらい集中してみていると本当に時計の表面的な美しさの他にムーブメントの機能やその奥にあるもの、例えばメーカーの多くの技術者たちの積み重ねたものやブランドの歴史がこうしたすばらしい時計につながっているのだなとあらためて実感させられました。
時計と言うのは各ブランドが持つコンセプトや理念みたいなものをそれに携わっている人たちが長い間続けてきたことでレベルアップしここまでのものが出来ているのだと言う事実を確認した気がしたのです。
広告や宣伝で短期間に一躍有名になったブランドとは違う何かを感じました。

それらはパテックであり、ゼニスであり、ショパール、ブランパンでもありますが中央のスウォッチグループが陣取っているさらに奥のほうの老舗のブランド、例えばユリスナルダン、コルム、GP(ジラ−ルペルゴ)にもそれを強く感じました。

あらためて凄いなあと思いました。

Breguet(ブレゲ)
Chopard(ショパール)

ULYSSE NARDIN(ユリスナルダン)
同上オルゴールウォッチ

G.P.(ジラールペルゴー)


SEIKO(グランドセイコー
CITIZEN
HUBLOT(ウブロ)


PATEK(パテック)


BLANCPAIN(ブランパン)


FIYTA(中国)
Glashutte(グラスヒュッテ)

RAYMOND WEIL
BREITLING(ブライトリング)