機械式時計の魅力

機械式腕時計の魅力
(ETAムーブ搭載ビンテージモデルの紹介)

ケンテックスは今、機械式腕時計に力を入れているブランドですがそもそも機械式の魅力って何でしょうか?
あらためて機械式時計の魅力を探ってみたいと思います。

時を刻む小さな宇宙。

これはケンテックスのブランドコンセプトでもうたっている言葉ですが
手に入るほどの大きさにこれほどたくさんの小さな精密部品が組み込まれている工業製品は他に見当たりません。
ミクロン単位の部品の工作精度とそれを組み立てる職人の技術がこの小さな宇宙を作っています。

今、市場にある多くの時計は水晶振動子を発振源としたクオーツ時計が主流となっています。
クオーツは電池を動力としていますが機械式は電池を使わずゼンマイを動力としているので自然にやさしいクリーンエネルギーです。
クオーツは電子部品で構成され中身が見えずに勝手に動きますが機械式は自分の手で動かすことで愛着も生まれ、テンプなどの精密部品の動きが実際に目で確認できて男心の興味をそそられます。
正確で便利だけど使い捨て感覚のクオーツに比べて機械式には生き物のような温かみと長く付き合える相棒のような感覚が生まれます。

もともと男性は本質的に動くものに関心があるそうで子供のころは昆虫や乗り物が大好きで大人になるとバイクや車などに関心を持つ男性が多いようです。
その延長で精密機械の世界である機械式時計にはまる人も多いですが時計は男のステイタスでもあり本格的な高級品時計に魅力を感じる男性も少なくないです。

腕時計の歴史を振り返ると、もともと200年前のブレゲの時代から機械式が主流でした。

それが1970年代にクオーツ時計が開発され機械式の“精度を高める職人の技能”がクオーツの登場によって一気にその存在価値が失われた時代がありました。
まさに1970年代から80年代にかけてはクオーツを開発した日本の時計業界が世界を席巻した黄金時代でしたがその一方でスイスは多くの時計メーカーが減少し倒産の憂き目にあいました。
この時期日本の時計産業は世界中のクオーツ販売の勢いに乗って大増産と低価格化の時代に突入、一方でそれまで培った機械式の技術ノウハウを失ってしまった時代でもありました。

当時はスイスの時計業界の中では生き残りに向けた数々の議論とたいへんな努力があったものと思いますが80年代後半に再びスイスの機械式が見事に復活しました。

スイス勢の巧みな戦略がそこにはあったと思いますがクオーツの普及品に対し機械式の高級品という世界観が出来上がり現在は世界の有名ブランドの多くはスイスブランドの機械式腕時計が主流といってもいいぐらいです。

日本人として、また時計産業に従事してきた人間としては悔しい部分もありますが時計はスイスが一番という常識が世界に定着するようになってしまいました。

スイスの時計業界でもその中心的な存在となっているのがスウォッチグループですがなかでもETAのムーブ製造は歴史もありその品質の高さはよく知られています。

2824【三針デイト】や7750【クロノグラフ】は時計ファンの間でも人気があり傑作ムーブと言われていますが私どもの時計製造の経験上からも非常に品質が安定しており信頼性の高いムーブです。

ケンテックスは1998年よりKENTEXブランドを始めていますが当初は自動巻きモデルにはこのETAムーブを主に搭載していました。

ETA2824を搭載したモデルを2000年頃から開発販売しその後ETA7750(バルジュー)をいくつかのモデルに搭載してきました。

2824モデル;(S122M-CONFIDENCE、S294M-LANDMAN、S349-ESPYなど)
7750モデル;(S294X-LANDMAN、S349M-ESPY,S368M-SKYMANなど)

KENTEXファンの方ならご存知ですね。

特にS122Mコンフィデンスは少数限定で製作、発売開始後一か月で販売完了してしまうぐらいの人気でした。
このシリーズはその後2005年あたりまで毎年限定シリーズをごく少数製作し時計ファンに支持されました。

このモデルは36ミリ径と小ぶりで今日ではボーイサイズになるサイズですが改めてみるとベーシックで流行に左右されないクラシックデザインなのでとても品が良く今でも全く違和感のないしっとりとしたいいモデルです。
小ぶりなので腕に付けても邪魔にならずビジネスシーンにもピッタリはまる時計です。

ダイアルは毎年の限定シリーズでMOPやダイヤモンドをちらしたもの、白と黒のラップ研磨仕上げなどこだわりのある仕様になっています。

その人気のコンフィデンスですが僅かながら工場で保管していたものがあったので年末の特別企画としてこの機会にKENTEX時計ファンの方にご紹介します。


ETAムーブは時計ファンならご存じのようにすでにスイスブランド以外には放出しないようになったので現在は入手困難です。
仮に入手できたとしてもムーブ価格の上昇で新たに製作した場合の時計の価格は当時の値段をかなり上回る価格になってしまいます。
その意味でETA2824搭載モデルは希少価値があるお宝ビンテージ時計といえます。

本来時計の価値はむしろ上がっていると思いますがオークションではないのでファンの方に限りこの際当時の価格よりも下げて提供します。

2824を搭載したモデルは今後ともKENTEXでは出てくる可能性は少ないと思いますのでファンの方には希少なKENTEXビンテージモデルです。

希少なモデルですので時計好きな方、当時買いそびれた方は早めにアクションを取ってください。

商品の購入はKentex Directサイトからとなります。
http://kentex-shop.com/

数量は各モデルともほんの僅かですのでなくなり次第終了となりますのであしからずご了承ください。