7年ぶりのエスパイ発売です!
Kentex時計のドレス系モデルのフラッグシップとしてESPYシリーズがありますがESPY2を2003年に開発発売して以来次のモデルが止まっていました。
その理由の一つとしてETA2824ムーブが市場で不足し不当に高くなってしまったため仮に時計を開発してもかなり高いものになってしまうのとそれに代わる適当なムーブが無かったことにあります。
それが最近になって日本のムーブメーカーから毎時28800ビートの高振動薄型自動巻きムーブが開発されいよいよESPYに使えそうなものが国産から出てきたので満を持してこの時期にESPY3の開発に着手しました。
そのコンセプトは気に入った時計を長く使う”一生ものの時計”を開発することにあります。
そのためにはどうしても高性能のいいムーブをベースに、飽きの来ないシンプルで美しいデザインであることが大切です。
腕にフィットし重くなく、見やすくそして美しい‥
それをすべて備えた時計‥
そのことに重点を置き腕時計の原点に戻ってその本質を追求するとこうなるという時計を目指しました。
このムーブは国産としては初の高級品向けに開発されたものでETA2824と同じハイビートで三針デイトつき、巻き上げ持続時間は42時間以上で秒針規制装置つき、さらにETA2824よりも薄く設計上で1ミリ薄くすることができる優れたムーブです。
ローターには波をイメージした日本の文様をデザインした蝕刻を施しさらにブルーIPめっき処理のこだわりで一段とムーブの美しさを引き出すことに成功しました。
裏返したときに感動と言えるまでのこだわりの裏スケルトンになっています。
ケースは前作ESPY2のDNAを踏襲しながらもより薄さを強調したドレッシーなデザインにリファインしています。SUS316Lステンレスを採用したサティンとミラーの飽きの来ない落ち着いた雰囲気の高級仕上げを採用しています。
風防は無反射コーティングが施された柔らかい両面カーブのサファイアクリスタルで傷がつかず長く使ってもクリアーな初期の美しさを保つことが出来ます。
ダイアルは柔らかな縦のストライプを中央部に三角カットのインッデックスとローマのインデックスが適度なコントラストとシャープ感を演出しています。
今回の88個特別限定品はフロントビュースケルトンムーブを塔載したモデルでローズゴールドケースにコニャックブラウンのスケルトンダイアルでテンプの動きやムーブ仕上げの美しさを堪能できるものになっています。
ブラウンのカーフベルトにローズゴールドIPめっきされたむくのDバックルが装着されている高級品仕様となっています。
余談になりますが試作品の携帯をして驚いたのですが想像した以上に精度が良く私の携帯したものは日差で8~10秒以内に入っています。
すべてがそうであるとは保証出来ませんがこのムーブはさすがに高級品向けに開発されただけあって日本が誇る優れたムーブになる予感がします。
価格から比較してもすでにETA2824を上回るパフォーマンスがあることは間違いなさそうです。
いつまでもスイスが一番という認識はそろそろ変える必要があるでしょう。
ダイアルには日本製の証であるMade In Japanの文字が入り、裏ブタには88個限定品のとしてNo01/88 からNo88/88までの限定ナンバーが刻印されます。
程よく柔らかいカーブで美しくまとめられたケースとレベルの高いムーブ塔載で当初狙っていた一生ものの時計が形になったと自負しています。