アジア初 高級時計展Watches&Wonders.

9月25日から28日までアジア初の高級時計展が香港コンベンション&エキジビションで開催されました。














招待状がないと入場できないフェアですが最終日にもかかわらず多くの時計ファンが訪れていました。
まさにスイスバーゼルフェアをそのまま持ってきたような雰囲気で圧倒的なラグジュアリー感のある高級時計展でした。
バーゼルフェアのような一般入場者には中に入りにくいようなブースではなくすべてのモデルがオープンでじっくりと近くで見られる構成になっていて各ブランドの興味あるたくさんの時計を堪能してきました。

ここで出展ブランドを紹介すると以下の通りです。
日本語発音では誤記が出そうなのでそのまま英語で記しますと

Roger Dubuis   Richard Mille.    Vacheron Constantin.
Piaget.    Jaeger LeCoultre.   Panerai.     Cartier.
IWC.      Audemars Piguet.     A.Lange&Sohne
Van Cleef&Arpels.   Baume&Mercier.  Montblanc.
のそうそうたる13ブランドです。

各ブランドブースの中には実際に店頭でセールスを担当していると思われる専門の説明者が担当ショーケースごとにいて各モデルの説明をきちんとしていました。
またブランドブースとは別にCraftsmen AreaというコーナーがありそこではEngrave(彫り)やWatchmakerの実演をしており各メーカーのWorkshopの風景が見られるような工夫がされていました。

展示の中で特に興味のあったモデルを二つここで紹介します。

一つはリシャールミルブースにあったRM56-01のサファイアケースです。
























ケースとムーブの地板もサファイアになっており2012年製作モデルで限定5個の逸品を真近で見ることが出来ました。
サファイアのケース製作に1000時間以上かかったと説明にあります。
さすがにその場で価格を聞きませんでしたがあとでネットで調べてみるとなんと1億6000万円です!
リーシャールミルという人は凄い時計を造る人ですが値段もとんでもない価格をつける人だなとあらためて感じました。
まさに手作り感と希少価値のある時計ですが一体誰がこの時計を買うのか興味があります。





次はIWCのインジュニアカーボンです。














ブラックラバーベルトつきの自動巻きで裏スケルトンです。
外側にカーボンパターンが出ているのでいわゆるForged Carbon(一体成型)
では無いと思うのですが 説明してくれた人によるとケース内部もソリッドカーボンということで外側にうまくカーボンシートをフォーミングしているのかと推察します。その技術はかなりなものです。
腕につけさせてもらいましたがかなり大きく存在感がありました。
個人的にはダイアルはむしろカーボンでないほうがアクセントがあっていいかなと感じました。


13の高級ブランド一堂に集まって開かれたアジア初の高級時計展が香港で開催されたことはやはり香港が中国初め東南アジアのマーケットの橋頭堡として
位置づけられているからでしょう。
香港には世界で有名な時計ブランドのブティックが数多くあり中国人初め世界の観光客が日々時計を買ってくれる一大マーケットです。
香港市内には数多くの高級時計をおくショップがあり時計ファンにとっては日頃から有名な時計を真近にみるチャンスがあります。
また日本では高級時計をしている人は比較的少ないですが香港の人は時計好きが多くロレックス、IWC,パネライはじめかなりの人がブランドウォッチを腕にしているのを良く見かけます。
時計に関しては意外に成熟しているマーケットです。

アジア初のこの企画が成功裏に終わったように見受けられるので来年もおそらくこのW&W展が開かれることでしょう。
来年また機会が来ることを楽しみにしています。